
投資に興味がある方や、実際に投資をしている人は「CFD(シーエフディー)」という言葉を目にしたことがあるかと思います。
今回の記事では、
- CFDとは何か?
- CFDの種類
- CFDのメリット・デメリット
について纏めまです。
- CFDについて知っておきたい方
- CFDをしてみたい方
などは是非、読んでください!
※ このブログはCFDを説明するためのものであり、取引を勧めるためのものではございません。投資は必ず自己責任でお願いいたします。
CFDとは?

CFDとは、簡単に言うと
- 株などのやり取りを、実際にはせずに買ったことにして、最後に買った時と売った時の差額だけをやり取りして、それで終わったことにする取引のこと
です。
ただ、これだけではよく分からないと思いますので、もう少し詳しくご説明します。
CFDは「Contract for difference」の略です。
単純に和訳すると、違いの契約(取引)となります。
もう少し考えてみると、このdifferenceは「何の違い」かと言うと、今はお金の取引の話をしているので、「お金の違い」つまり「お金の差額の取引」という意味になります。
CFDの正式な和訳は「差金決済取引」といいますので、なんとなく近い意味になるのではないでしょうか。
「CFD」と「通常の取引」との違い

この取引を理解するには、通常の取引と比べると分かり易いかと思います。
普通の株の取引きでは、ある値段で株を買って、株を手に入れます。
それからある程度の時間が経ってからそれを売ります。
買った時と売った時の差額が、その人の儲けになります。
一方、CFDは実際の株のやり取りをしません。
まず、株を買ったことにするという架空の取引をします。
そして、それからある程度の時間が経ってからそれを売ったことにします。
買った時と売った時の差額が、その人の儲けになります。
このように、普通の株の取引きとCFDの違いは、実際に株の取引きをするか、しないかだけです。
それ以外は殆ど違いはありません。
CFDは誰と誰が取引するのか?

取引は、売り手と買い手がいないと成り立ちません。
普通の株の取引きでは、投資家どうしが、買い手と売り手になります。
一方、CFD取引は投資家と証券会社が買い手と売り手になります。例えば、投資家が株を買うという注文をすると、反対に証券会社が株を売ったことにして、仮想的に投資家と証券会社で取引があったことにします。
このままでは、投資家がCFDで利益が出ると、証券会社が損をしてしまいます。
そこで、証券会社は損をしないように、他の金融機関に投資家と同じ注文、この例では株を買うという取引をします。
そうすることで、株の値段が上がろうが下がろうが、証券会社が損をしないようにしておくのです。
このように、証券会社は取引自体での利益を得ることはしませんが、スプレッドと呼ばれる取引の手数料で収益を得ています。
CFDの種類とは?

CFDの種類には、
- 個別株CFD
- 株価指数CFD
- 商品CFD(コモディティ)
- 債券CFD
- ETFCFD
- 通貨CFD(FX)
などがあります。
通貨CFDの1種として、皆さんの良く知っている取引に「FX」があります。
FXは円とドルなどの通貨の取引をしていますが、実は、実際のお金の交換をしているわけではありません。
あくまで、通貨の取引をしたことにしているだけなのです。
CFDのメリット・デメリット

CFDの主なメリットは
- 売りからスタートすることができる。
- レバレッジをかけることができる。
などがあげられます。
CFDは架空の取引なので、売りの注文からスタートしたり、レバレッジをかけることで、通常とは異なる取引や、大きな取引をすることができます。
しかし、これはそのままデメリットになり得るものです。
当然、売り注文によって損をする場合もありますし、レバレッジにはその分リスクが存在します。
必ず自分の資金力を把握し、その上で取引をしましょう。
まとめ

今回の記事では、
- CFDとは何か?
- CFDの種類
- CFDのメリット・デメリット
について纏めました。
一般の取引とは異なり、架空の取引という、普通の生活ではあまり馴染みの無いものなので、なかなか理解するのは難しいと思います。
ただ、株などの投資をする場合、良く出てくるワードでもありますので、その意味だけでも理解しておくと良いと思います。