経営者・財務部門必見!事業融資 診査のポイント


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今回は法人向けのファイナンシャルプランニングとして、資金繰り表の「かなめ中のかなめ」銀行からの事業融資を受けるための銀行の診査のポイントについてまとめました。

 

大きく分けて、以下の6項目になります。

  1. 融資しても大丈夫な人か?
  2. 決算書
  3. 使い道
  4. 資料
  5. これまでの取引
  6. これからの計画

もし、あなたの会社が

  • はじめて融資を受ける
  • どうしても融資を受けたい

などのであれば、融資の成功率を上げるためにも必ずチェックしてください。

そもそも、融資をしても大丈夫な人なのか?


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融資と言えば、会社の信用力、つまり業績が見られると思いますが、そもそも審査の対象にもならない場合あります。

 

①対象となる事業か?

あまり知られていないことですが、実は銀行がお金を貸せる業種は決まっています。

例えば、信用保証協会では、農業・林業・漁業。金融業・学校法人などは対象にはなりません。

必ず、自信の事業が対象外になってないことを確認する必要があります。

 

②会社は正常に運営されているか?

また、反社勢力との繋がり、社会的な問題の有無、過去の返済遅延なども、融資の可否に大きな影響があります。

 

③代表者は信用できる人か?

会社だけでなく、代表者に犯罪歴がないか?過去に貸し倒れを起こしていないか?実際には別の代表者がいないか?等も見られます。

決算書


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融資には決算書の提出が求められます。

銀行にチェックされる大まかなポイントは以下の通りです。

 

①純資産は充分か?

純資産が無い場合、いわゆる「債務超過」とみなされ、融資が難しくなります。

純資産があったとしても、資産の中に、実際には資産として価値が無いもの(入金の見込みが薄い買掛金など)がないかをチェックし、そのようなものがあれば、除外して純資産を再計算され、「債務超過」とみなされてしまいます。

 

②営業利益・経常利益は充分か?

営業利益はその会社の事業によってどれだけ稼ぐ力があるのか?を示すバロメーターとみさなれます。

経常利益はそれに、営業外の収益を加味したものになります。

もしもどちらかがマイナスだった場合、その会社は事業自体がうまくいってないのではないか?と疑われてしまい、融資が難しくなってしまいます。

使い道


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いくら優秀な業績を挙げている会社だとしても、社長の趣味でポルシェを買うためにお金を借りることはできません。

逆に、業績が思わしくない場合でも、使い道が合理的であれば、融資の可能性が上がります。

 

①設備資金

生産のための機械の導入や、お店・事務所などにつかうお金ことです。

融資を引くには一般的に見積書の提出が求められます。

 

②運転資金

在庫を持つための資金や、仕入れなど先に支払わなければならないお金、賞与や納税など一時的な支払いなど、どうしても会社の運転に必要となるお金のことです。

 

資料


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銀行の融資を受けたことがある人はよくご存知かと思いますが、銀行からは色々な資料の提出が求められます。

逆に資料を求められない場合は、まだまだ審査に進めていないのかもしれませんので要注意です。

 

おおよそ以下の資料は準備が必要です。

①決算書

②試算表

③借入金の一覧

④資金繰り表

⑤事業計画書

 

また、これ以外にも余分に資料を提出することは禁止されていません。

銀行の担当者はあなたに代わって上司に説得をしてくれる人になります。

彼らが根拠を持って説明をしやすいように、補足資料を渡してあげることは融資の助けとなるでしょう。

これまでの取引


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あなたが友人から面倒な頼まれごとをされた時、その友人のそれまでの行いが、判断材料になるかと思います。

融資もこれと似たことがあります。

 

日常的に銀行のメリットとなるように銀行とは以下のようなお付き合いをしていることをおススメします。

 

①事業用の口座を開設し、頻繁に取引がある

②投資信託などの積立をしている

③定期預金をしている

④会社だけでなく、代表者もその銀行を利用している。

 

あまりやり過ぎてもしかたがありませんが、銀行も営利企業です。

あなたの会社が取引先として魅力があるかどうかも大事な審査基準の一つのなのです。

事業計画書


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決算書があまり良くない会社においては、これが必要になります。

要は、「どう挽回するか」の計画書です。

 

その具体的な計画の内容と、そのための行動が合理的に説明されていれば、融資に踏み切ってくれる銀行があるはずです。

 

その計画は当然、融資だけでなく、具体的に会社の業績を回復させ、売上を伸ばしていくためには必要不可欠なものなので、経営者の腕の見せどころになります。

まとめ


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今回は法人向けのファイナンシャルプランニングとして、銀行からの事業融資を受けるための銀行の診査のポイントについて説明しました。

 

おさらいすると、以下の6項目になります。

  1. 融資しても大丈夫な人か?
  2. 決算書
  3. 使い道
  4. 資料
  5. これまでの取引
  6. これからの計画

もし、融資がうまくいかなかった場合でも、次の銀行にチャレンジする前に、これらのポイントを見直してみてください。